ブーメラン
- Date
- 2007-02-09 (金)
待ちに待った棚が現場にはいってきました。
ブーメランのような形をしているこの壁付けの棚は、BoConceptの北さんから計画段階の終盤に近いころ提案されたものでした。実はこれが、それまで少々につまっていたイメージやコンセプトをよりクリアにする上でとても重要な役割を担ってくれました。
ナナメという形態は強い動きをもちます。中央に位置する鉄の階段(デザインについては後日詳しく)はその要素を強く打ち出したものでありましたが、それ以外は家具もふくめ、水平垂直のラインで構成された静的な空間として成り立たせていました。
で、この提案を境に、それまでおよそ素材感を強調するためにのみ考えていた壁の織物クロスを、今度は絵画のキャンバス、素地として見立て、さらに荒いイメージのものにし、これらがつく吹き抜けの壁からは、それまで計画していた窓を取りのぞきました。
そして、この棚に限らず家具を取り付ける(生やす?)壁という壁に、ペーストのイメージをもって珪藻土を塗りこめました。(このとき左官さんに丁寧にしごいたときにコテムラが自然と出てしまうような、へたうまな、さらに少し雑さもかもしだして欲しいなどとわけの分からないリクエストをしてしまい混乱させてしまった様です)
絵画のイメージをもって、整然としたあるいは自由に飛び跳ねる構成を楽しもうという意図は、空間の中のあらゆる要素、例えば手摺や階段の落とす影などとあいまって、思いがけないパワーをもたらしてくれました。
さて、このブーメラン型の棚を取り付けは、北さん、新宿店副店長の岡さん(この日はせっかくのお休みなのに本当にありがとうございました)、そして元現場監督の田中さん(珪藻土の塗り替えもお願いします!)といっしょに楽しく行いました。(僕は横から茶々入れるだけでしたが・・・)
実は寸前までこれを4つ壁に取り付ける予定でしたが、思ってたより存在感が強烈なため、急きょ2つに変更。
北さんが上にいったり下にいったりおふた方に指示を与えながら構成を整えていき、ちょうど午後の光を棚が受け取りそれをこぼすような位置(写真で)に決定したときは、ただただ感心。これは今後の設計にも常に取り入れていきたい感覚ですね。
この棚も他の家具と同様デンマークで作られてからこっちに入ってきたものですが、これだけ製作期間が特にかかるようで、途中代用案がでました。でも結果まちつづけてほんとによかった。
いろいろな意味での原動力です。
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これは案1。左が岡さん。右が田中さん。手伝わなくてすみません。
それではまた。
