外国に住んでいると、離れて初めて日本の良さや、日本では当たり前だと
思っていたことが、違う国では通用しないことに気付かされることが多々あります。
タイは、日本のような単一民族でもなく、経済的にも日本とはまだだいぶ
差があるので、「庶民が9割」というような日本の社会とは違う社会構造になっています。
とんでもない大金持ちと、地方の農村などに居住する貧困層が多く存在します。
いわゆる庶民もいますが、日本ほど多くはありません。
今週の日曜日に、スパのお客さん(かつ、私の歯医者の担当女医さん)の
結婚式があり、招待されたので会社のスタッフと一緒に行こうと
思っているのですが、スタッフがどうしても出席をためらっています。
素敵なホテルで行われる豪華な結婚式。
私も1人で出席するのは心もとないので是非スタッフと一緒に行きたいのですが
「私は行かない方がいい」と言い張るスタッフに理由を聞いてみたところ・・・・
「ハイソ(いわゆるお金持ちのこと=High Society)の人がいっぱいの中に
行くのは気が重いし、先生(お客さん)も私が行ったら嫌がるかもしれないから」
なんて言うんです。
なんだかとても悲しくなりました。
他のスタッフが「そんなことないよ」って言うかと思っていたら、みんな一様に
「ハイソの中に入ると、すっごいさけずんだ目で見られたりする時があるもんね」
と同意。
「私だってハイソじゃないんだから、そんなの気にしないで行こうよ!」と
誘い続けても「ハイソの人たちが集まるようなところに着ていく服が無い」とか
「カバンもない」、「桃代は日本人だからそれだけでハイソ。問題ない」などなど
色々な理由をつけて行きたがらないんです。
タイの格差社会を痛感しました。
日本だとあんまりこういうことは無かったので。
この国は、親がお金持ちだったら子供もお金持ち、親が貧乏だったら子供も貧乏。
まるで世襲制のように連鎖していて、一攫千金を夢見る若者はムエタイの選手に
なったり、田舎からバンコクに出てくればなんとかなる!と昔の日本のように
若者が上京して来ます。
でも、その中で本当に一攫千金を掘り当てられる人はもちろんほんの一握り。
ほとんどの人が夢破れて田舎に帰ったり、もしくは夜の仕事でお金を稼ごうとしたり。
日本は単一民族で、タイほど顕著な格差社会でもないので、「ハイソ」とか
「ロウソ」(ハイソの反対=Low society)という感覚がないですよね。
タイの階級意識は本当に根強いです。
なんとかスタッフを説得し、私の洋服やカバンなどを貸してあげることで
一緒に出席してくれることになりましたが、私の心はなんだかまだもやもやしています。
もっとみんなに胸を張って欲しい。
出身地や学歴など気にしないで、もっと自分に自信を持って欲しい。
自分を主張するまでじゃなくとも、卑下するのだけはやめて欲しい。
もっともっと自信を持って生きていってほしいと願って止みません。
外人の私に一体何ができるんだろうか?
でも何とかこの社会格差を埋めるようなことがしたい。
そんな壮大なことを思いながら生活している今日この頃です。
日曜日の結婚式には胸を張って、堂々と3人で結婚式に向かいたいと思います。