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野良犬とおじさん

 最近、近所の野良犬軍団の餌付けに燃えています。
みんな、本当にガリガリで心配なので、餌付けというよりは
これは人道的支援です。

でも、6匹いるわんこたちは(もともと5匹でしたが、最近新たに
1匹加入)みんな人間にあまり慣れておらず、歩行者にもびくびくしている
状態なので餌をあげるのも一苦労なんです。
6匹のうちの3匹くらいは兄弟同士と思われ、似たような模様と背格好。
他の3匹は、いつのまにか集まっちゃった者同士って感じですが
その中でも一応リーダー格のわんこがいてちゃんと集団としてバランスを
保っている雰囲気です。

一昨日、お腹が空いているのか夜なのに動く気力も失っているようだったので
会社帰りの私でしたが、そのまま家とは逆方向のフライドチキン屋台へ
急行。犬にチキンは、骨が喉に引っかかりやすいから良くない、という
事実は無視して大きめのフライドチキンを6つ買い求めました。
この子達、ほんとガリガリなのにけっこう食事の好みがうるさいんです。
パンやお菓子の類は一切食べません。
今までどれだけお菓子やパンを無駄にしたことか。
ちなみにその前の日は、家でわんこを飼ってるわけではないのにスーパーで
わんこのおやつを買って彼らに与えたのに、見向きもされなかった・・・・。
ということで、今回はアツアツのチキンに変更。
それにしても買い求めたチキンは、本当に揚げたてのあっつあつ。
今の日本の季節だったらすぐに冷めるのでしょうが、いまだに30度以上
あるタイの外気温。冷めるわけもなく・・・・。
「ほれほれ、今日はチキンだから食べなさいよ~」とおもいっきり
日本語で語りかけましたが、カサカサというビニール袋の音で彼らも
何事が分かったよう。寄って来ました。
野良ちゃんって、ある一定の距離からは近づけないんですよね。
チキンは食べたいけど人間はちょっと怖い。そんな様子。
手でチキンを持って食べに来るのを待ったけど、やっぱり手から直接は
無理なよう。それにチキンが熱すぎて私の手も限界。
チキンを彼らの方に投げて食べるのを待ったのですが、彼らにも
チキンは熱かったようで「食べたいけど食べられない」っていう
もどかしそうな状態がしばし続きました。
しょうがない、手でお肉をちぎってあげよう。
ということで、あっつあつのフライドチキンを油まみれになりながら
「あちっ!」とか「うあっ!!」とか言いながら道路にしゃがんで
格闘することしばし。通り行くタイ人も、独り言を言いながら手でチキンを
ちぎる異国の女にややビビり気味でしたが、もうそんなこと関係ない。

わんこたち、いつも仲良しなのに、やっぱり食べ物のことになると弱肉強食の
世界です。強い者が弱い者の分まで横取りをする。
私が一番心配している最近加入したガリガリの黒ちゃんにはあまり
行き渡りませんでした。残念。

そして、私が指先に火傷を負ってまでわんこに餌をあげているとき
向こうから浮浪者のおじさんの姿が・・・・。
一瞬よぎる想像。(もし、おじさんが犬にあげてるチキンを横取りしたら
どうしよう・・・・!?)
かなりヒヤヒヤしました。
おじさんも相当ガリガリで大変なご様子。
でも、犬と違ってやっぱり否めない恐怖心。
どうしてだ、野良犬にえさはあげるのに、浮浪者のおじさんにはご飯を
あげないのか? おじさんだって困ってるはずじゃないか、一目瞭然だぞ!?
急に這いつくばってチキン食べ始めたらどうしよう、いや、私の持っている
ビニールごと奪い取って持っていくかもしれない・・・・
そんなことを考えつつ、しゃがんだままじっとしていたらおじさんは
通り過ぎていってしまいました。

なんだか微妙に残る罪悪感。
どうしてわんこは怖くないのに人間は怖いんだろう。
言葉が話せるから、本当にお腹が空いたら人に助けを求められる、そう
私は思っているんだろうか。わんこは話せないから、だからこちらから
あげないと死んじゃう、そう思っているのか?
うーん、なんだかとっても自問自答。
答えはまだ見つかっていません。

タイでの生活は考えさせられることが多すぎる。
答えが見出せないことが多すぎる。
答えなんかないのかもしれないから、自分ができる範囲でやりたいことを
やっていくしかなさそうです。
今度、もしもわんこにフライドチキンをあげているとき、おじさんが欲しそうに
していたら、そーっと渡してみようかな。
それが正しいのか分からないけど。

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2010年02月05日 20:58に投稿されたエントリーのページです。

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